B&O A8復活プロジェクト

先日、使ってるイヤホンがぶっ壊れた(物理的に)
そして、新しいイヤホンを買うかと色々調べていた。
その中で、さらに昔に使っていたBang&OlufsenのA8も候補として調べていたところ、A8を自力で直した方がいらっしゃることを知った。
さらに調べ、A8の分解方法を記したブログに出会えた。
そう、昔使っていたA8は、断線し、左はまったく音が出ず、右はコードをいじって時々音が出るというほどに重症な断線で使えなくなっていた。
でも、あまりにもったいないので捨てられずに取っていた。
使えなくなって7年くらい経つんではないだろうか。
ついに復活させる時が来た。




というわけで、A8復活プロジェクトです。
次の世代のA8クラッシャーの方へ、少しでもお役に立てるようにと、自分が修理した流れを載せておきます。
写真のいたるところで見られる茶色っぽいものは、きっと自分の垢です。汚くてすみません。
最後の完成写真意外ピントがいまいちなのは虫眼鏡を使って接写したせいです。すみません。完成写真の時にはクローズアップレンズを導入しました。





まず、耳に当たるメッシュ部分を外します。



コーンの部分にある段差に爪を引っ掛けるようにして、外側へ向かって力を加えると、そこそこのところでパカってなります。



コーンの部分は、内側についているネジを外すととれます。



ユニットにつながる導線をラジオペンチで軽く引っ張りながら、半田ごてを使って半田を溶かして外します。



バラすとこんな感じです。
上下にスライドする部分の細いところラジオペンチで押さえ(ビニールテープで保護したり、ティッシュを挟んだりしましたが、それなりに固かったのでキズつけちゃいました)
ユニットへと向かうアームの部分をネジを外す要領で回すと、外れます。
アームがやたらと汚いのは、昔の使い方が荒かったせいで表面削れてるからです。
コードが入り込んでいるちっさいグレーの部品を程よい位置に調整しながらコードを引っ張ると、コードが抜けます。
コードとアルミ部分とのつなぎ部分であるゴムの部品は、ここまで分解した後だと、きっと外れてくれると思います。
自分は一番最初に強引に引っこ抜いたので、片側のゴム部品がちぎれました(TT


さて、外したコードの代わりに、コードを丸々他のイヤホンから移植します。

今回移植に用いられることになった、かわいそうな子です。
Victor HA-FX11-B
視聴時間、わずかに3時間程度でその人生を終えてしまいました。
音がこもる感じはあるのですが、千円で買ったイヤホンとしては、まあまあいい音だったのではないかと思います。
余談ですが、自分はカナル型イヤホンをこれまで避けていました。
一度オーディオテクニカの安いカナル型を試して、付属のイヤーピース(チップ?)がどのサイズもフィットしなかったので、自分の耳にカナル型は合わないと思っていました。
しかし、このHA-FX11に付属のMサイズのイヤーピースがジャストフィット。しばらく装着してても抜け落ちてきません。
これはいい発見でしたので、今後はカナル型イヤホンの採用も検討しています。


さて、話を戻します。
HA-FX11にした理由は、
・失敗覚悟なので損害の少ない千円であるということ
・プラグ部分がL字ではなくストレートタイプ(A8がそうだから)
・プラグ部分にメーカー名が入っていない。
・色が黒
・コードが細い(コレ一番重要)
コードが細いタイプでないと、A8のアルミ部品の穴に通せません。
このHA-FX11のコードをぶった切ります。
バラした手順の逆の要領でコードを通していきます。
穴の中でコードが90度曲がるところは、うまく押し込んでいけばひょこっと出てきます。
コードを通す穴の開いた部品と、アーム部品はくみ上げた状態でコードを通してください。コードを通したあとにアーム部品にはめ込もうとしても入りません。
あと、アームの向きに気をつけてください。
間違えると、右耳用が2つ出来上がったりします。
自分はやりました。しかも半田付けしてすべて組み上げた後に気づきました。
写真に撮っておけば面白い絵になったのですが、あまりのショックですぐに直してしまいました。後悔してます。
半田付けは、一通りコードを通して、形になることを確認してから行ってください。


コード先端の被服を剥がし、被服の残ったところに結び目をつくります。
導線の先端を、5mm程度紙やすりでこすって導通部分を露出させます。
たしかエナメルだったかで表面が覆われているので、そのままでは電気が通りません。
5mm程度としているのは、それ以上露出部分が長いとショートする危険がありそうだからです。
ヤスリで軽くこすったあと、テスターを当てて導通することを確かめることをオススメします。


で、半田付けして組み上げていけば修理完了です!

コードが変わったことにより、若干音質が変わったような気がします。
でも最後にまともに聞けたのが7年も前なので、記憶が定かではありません。


組み上げ作業中、夢中になったり半田作業は一人じゃ撮影が困難だったりで写真がなくてすみません。


分解方法を教えていただいたブログ様はこちらです。
http://manseki.exblog.jp/9850171/
本当にありがとうございます。